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私が革を愛する理由

昔から、とりわけ嗅覚が敏感でして。タバコも吸ったことないから香りにはとても敏感です。
最近東京の街を歩いていると、特に多く人が集まるメジャーな所がとにかく臭いなーと感じる。人が多くて歩きにくいから、というのもあるけれど、こういうメジャーな通りを歩くとすごく皆の表情も険しいかあるいは「無」に近いものになっている気がする。その理由はこの「臭い」にもあるのではないかと思います。
そしてそういう嫌な匂いのするところにはきっと良くない「気」が集まっているようにも思うのです。人間の五感は綿密に関係し合っていますからね。

そんな折、私が革を好きなのはまずその匂いにも理由がある、ということに気づいたのです。

でも革といっても色んな動物の種類の革があるし、種類だけでなく鞣し方もそこからの加工法も千差万別色んな方法があるので出来上がったそれの匂いにもまた違いがあるんですよね。

私が仙台のバッグ専門店で販売の仕事を始めた頃はそれこそ革の良し悪しだとか、どれがどの革なのか、なんていう知識も何も無かった状態。ただ他の素材に比べて価値が高く、丈夫で長持ちし、使えば味が出て、高級、というイメージが革にはありました。

だからこそそのお店に入ると色んな種類の革の匂いが一気に押し寄せてきて、何となく「わっ、高級なお店に入ったな」という気分になったものです。そう、革には人の心を豊かにする匂いがある。それはおそらく多くの方の賛同を得られると思うのですが。それこそ元々は本当に獣臭しかしないただの動物の「皮」を、なんとも豊かな香りのする「革」へと変化させてきたのは長い長い歴史の中で人間の知恵と創意工夫の賜物でしょう。そこにある種の美意識をも感じてしまうのです。それも革が好きな理由の一つ。

そうして販売をしながら革についてのあれこれを学んでいくうちに、なんとも良い匂いのする革の存在を知ることになります。

その革の匂いを嗅ぐと、何故か無条件で「あ、そうそう革ってこの匂いなんだよね」と納得してしまう。理由はちっとも解らないけど、なんだかとても懐かしいと感じてしまう匂いが、その革からはしていたのです。郷愁を呼び起こすというか、まるではるか昔からこの匂いを知っていたかのような。

それが、イタリアはバダラッシィ社という革のミネルバ、と呼ばれる革でした。このブログでも前に書いてましたね。→これ


そう、ここの革こそ私の中で「革」なんですね。私のイメージの中の、「価値が高く、丈夫で長持ちし、使えば味が出て、高級」というそのまま。



すっかりこの革の虜、あなたの奴隷です。

言い過ぎなのはわかってますが、一生この革で作品を作り続けたい。この革の香り(もはや匂いではない)に包まれながら、この革にミシンをかけていられるようでありたい。

もちろん、他にも素晴らしい革を作るタンナーさんは沢山ありますよ。テンペスティも、コンチェリア800も、昔ながらのピット鞣しで革を作っているタンナーさんは、まだまだ。ですがバダラッシィは元祖ということもあり、何より革のことを殆ど何も分からなかったときに嗅いだ私の嗅覚を信じるならば、やっぱりこの革は私にとってトクベツなんですね。もうぶっちゃけそれしかありません。「なぜか遠い昔の記憶を呼び起こすような、懐かしくも感じてしまうほどの良い匂いだから。

私が革を好きな理由のうちのひとつ、その「匂い」についてここまで掘り下げてみましたが、結論は意外と単純でしたね・・・。


他にも沢山理由はありますが、また次回。

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ami et soi

Author:ami et soi
小さい頃からバッグが大好きで、とうとう自分でも作るようになってしまいました。

 でも今は、バッグ作りを通して伝えたいことがあります。
 いろいろな想いを、ここに綴っていこうと。

ami et soi  「ともだちとわたし」
並べかえると、わたしのなまえ。

☆作品をちょこちょこ作っていますので「カテゴリ」の「ami et soiの作品」のエントリをご覧くださいませ。オーダーもやります。作品の色違い等も受けられます。

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