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山荘 無量塔へ

新婚旅行に行ってまいりました。

当初、さぁてどこへ行こう??という話になったとき、当然のように私は海外がいい!と思ったものでしたがだんなさまはどうも乗り気ではない様子。二人とも海外旅行は経験済みなのですが、いざ海外のどこに行く、という話になると二人の趣味趣向が中々合致せず、しかも海外だと色々神経使うから疲れそう、という意見が出てしまい結果海外旅行計画は頓挫。ならば国内でも、普段なら泊まれないような高級宿に贅沢して泊まる、ってのもアリじゃない?という案が浮上。しかも国内なら断然温泉つきのホテルではなくて旅館が良い!というだんなさまの意向のもと、色々と探してみることに。

そんな中、そういえば九州の、湯布院だかどこかにすごい高級なところがあるんだよねぇ、とふとだんなさまが切り出し、その話を受けて私も過去の記憶を辿ってみると、あ、そうだ!とピンと来た。

随分長い間愛読しているとある方のブログで、たしかその宿に泊まった時のことが書いてあったような。

早速そのブログの昔の記事を辿っていったらありました、ありました。これでございます。「山荘 無量塔(むらた)」。

改めて読み返してみる。むむ~、こ、これは・・・・。




・・・・ここにお泊まりしたい。



奇遇なことにだんなさまも、ちょうど10年前にとあるテレビ番組で古館伊知郎さんと石橋貴明さんがここに併設されているTan's barで対談しているのを観た事があり、それからこの宿のことがずっと記憶に残っていたというのです。

ここでお互いの意見が合致しました。とはいえウワサ通りの高級宿、予算内で収まるのかどうか始めはちょっとヒヤヒヤでしたが、有難いことにだんなさまのお休みの関係もあって平日のお安い時期に二泊連泊でき、しかも一日ずつ別々のお部屋に泊まりたい、という要望も見事に叶いました。

いやーこれはかなり期待が高まります。

そして、当日。東京は憎たらしい雨降りでしたが飛行機に乗ってしまえば空の上はいつでも真っ青な空。幸い、大分もまだ梅雨入り直前ということで薄曇りの天気。

空港からレンタカーで、いざ山荘 無量塔(むらた)へ向かいます。

着いてみると、そこは山の中腹にあり、他の場所とはひっそりと一線を画しておりました。
2011_05260008.jpg



フロントのあるロビー的な空間にはホンモノの暖炉。しかも薪がくべてあり、そこからほんのりと舞い上がる炎。薪の焼ける匂い。じんわりとした温かさ。ああもう、すでにこの炎にヤラれている自分がいました。


そしてチェックインはなんとあのウワサのTan's barに通されて、そこでサービスの飲み物を頂きながらという実にニクイ演出。
2011_05260083.jpg
ってここにも暖炉!!!しかもなんか、きっと昔のどこかの建物で使ってた暖炉をそのままここに移して使ってるんでしょって雰囲気がびんびん伝わってくる(真偽の程は分かりませんが)、アンティークというか骨董級の空気が滲み出ている暖炉なんですよ、奥様!!!その上にはカーネギーホールで使っているのと同じものだという実に不思議な形をしたでっけぇ、失礼、でっかいスピーカーが。
2011_05260099.jpg
そこから流れるジャズミュージック。コルビュジェのLC2がずらっと並べられ、上を見上げると天井高っ!!!後で知ったのですがここも古民家を移築して作られたものだったとか。ほぉ~。はぁ~。へぇ~。

す、素晴らしい。なんじゃこれ。全てが完璧だ。目に留まるもの全てが、本当に素敵過ぎる。なんてトコにお泊りに来てしまったのかしら。ああもう、来たばっかだけど帰りたくない。ここに住みたい。ここで働きたい(?)。

こうまで思ってしまうくらい、そこは別世界でした。

しかしまだまだ、ぜんぜんメインディッシュにたどり着いていないのにここまでコーフンしてしまっていいものか。

さらに期待は膨らみ、私達が泊まる離れに案内されると。


う、うおおおおお!なんだこれは!!


ステキ!ステキすぐる!!

これまたたっかい天井にまたばばーんと暖炉が!その上にはでっかいカッコイイ絵が!!
2011_05260011.jpg

隣の部屋は暖炉・・・ではなくてい、囲炉裏が!!!その隣になんともうひとつ玄関らしきものまで!そこからの眺めがこれまた美しい!
2011_05260009.jpg


さらにその囲炉裏のある奥の部屋へといってみるとまたまた天井高っ!首痛っ!!


さらにさらに!そのまた奥にももう一つ部屋が!!
2011_05260022.jpg




部屋ありすぎだよ!!

家だよ完全にこれもう(実際この部屋は新潟から移築された古民家だったのですが)!

そしてさらに二階に上がるとそこには寝室が。

個人的にツボだったのは、寝室の書きもの等のためのこのスペース。
 2011_05260025.jpg


机といい、椅子といい、その前にある鏡といい、壁に取り付けられたランプといい、はぁ~もう、見ているだけでどんぶりめし3杯はいける。って位に惚れぼれ。
 2011_05260028.jpg


ここだけで何枚写真を撮ったか分かりません。欲しいこれ。

このお部屋に足を踏み入れてみて、改めてよく分かったことがひとつありました。これまでに数は少ないけれど色々な旅館にお泊りしましたが、ここには本当に一切の妥協が無い、ということ。非の打ちどころが無いとはこのことです。
子どもの頃にはそんな所まで目が向かなかったけれど、ある程度歳を重ねて色々な知識も身についてきて、自分の中で「好み」といったものがしっかりはっきりしてくる。その都度色んな場所を訪れては目に入るものに対して必ず「ここはすごく良いけど、良いからこそあ~ここのこれだけがすごい残念だなぁ(相当な上から目線で言ってるのは百も承知の上で)」というようなところがあるものだし、何度もそういう経験をしてきました。ついつい粗探ししてしまうんですね~自分の事は棚に上げまくるくせに。性格悪。感じ悪。すいません。

しかし無量塔さんには一切そう思うところが無かった。

それは私にとって衝撃でもありました。でもよくよく考えてみるとそれはつまり、私の「好みのツボ」というものがあって、ここは見事にそれに合致した、というだけの事なんですけどもね。なーんだ。性格悪いんじゃなかったんだな。

これだけ古今東西の色んな骨董品やら調度品やら絵画やらが置いてあると、それをうまく「調和」させるのは至難の業だと思うのです。足し算だけでなく、引き算だって必要。そのバランス感覚、それこそがセンスだと思うのですがそのセンスが抜群。秀逸。感無量です。古いモノも新しいモノも、本当に見事にマッチしていて何の違和感もないのですよ。


思い出したのはこれまで行った事のある大好きな日本民藝館武相荘。でもああいういわゆる「展示施設」でしか味わうことの出来なかった素敵な空間に、自分の身を置き、しかもここで寝泊りできるなんて!!!あれにもこれにも、触ってその質感を確かめることが出来るのよ!!囲炉裏だって暖炉だって、使えるんだもの!実際使ってるんだもの!!すごいすごい!!(壊しそうでコワイ、っていう方は触らない方がいいと思いますがね。多分お高いと思われます・・・。)

そういった展示施設のさらに上を行くのは、すみずみまでキレイに、本当に綺麗にお掃除され、磨き上げられた清潔感。ただ古いだけではなく、部屋全体に漂う香りがここは「生きた空間」なんだということを教えてくれました。

しかし不思議なのは、なんだかとっても気持ちが落ち着き、安らげること。もちろん、辺りに程よい緊張感が漂っているのも確か。凛とした雰囲気があるのも確か。でもそれが、全然嫌味だったりお高くとまってるではなく何とも心地良い。あったかくて、本当にリラックスできる。なんとなく、故柳宗悦氏の唱えた民藝思想とも通ずるような。また日本民藝館に行かなくっちゃ。


はぁぁぁ・・・。それにしても来てよかった。



もちろんお部屋だけではありません。無量塔の関連施設のショップやミュージアム、スタッフの方の心のこもった丁寧な応対、アメニティ、レンタルしているDVDのラインナップ、そしてお料理も本当に素晴らしかった。
2011_05260056.jpg  2011_05260052.jpg  2011_05260015.jpg


特にね、またまた個人的な話になりますがレンタルしているDVDのセレクトにうーんと唸ってしまいました。全て覚えているわけではないのですが、サウンド・オブ・ミュージック、天井桟敷の人々、ペーパームーン、勝手にしやがれ、カサブランカ、ザッツエンターテイメント、ミトン、運動靴と赤い金魚、麦秋、ローマの休日、あと他にも色々あったけれどそのセレクトが素晴らしくってそこにもまた感動。

なんて、なんてステキすぎるセンス・・・。

イヤもうなんて言ったらいいか。よくぞこの国に、このような施設を作ってくれたもんだ。(手を合わせながら)創業者様、ありがとうありがとう・・・・と一体誰目線なのか訳の分からない事まで言いたくなっちゃう始末。



そしてここでなんとしても触れておきたい嬉しかったことをひとつ。

一日目の夕食の時、お給仕をして下さったスタッフの方との会話の中で「今回はどういったご旅行で・・・?」と聞かれた際に「新婚旅行なんです」と答え、なぜここに泊まるに至ったかの話をしましたらば。

なんとその夕食の時間の最中にこしらえてくれたのか、デコレーションケーキをサービスしてくれただけでなく、夫婦箸までプレゼントしてくださったのです。

その迅速すぎる対応にちょっとビックリ。ついさっき話して、こんなにすぐ。一体いつの間に!?
もちろん、喜びの方が何倍も上回りましたが。

2011_05260021.jpg

頂いた贈り物の下にはその日の夕食のお品書き。料理長ご本人の書だそうです。達筆すぎ。この急須も可愛かった。こんなの欲しい。


そして、期待をはるかに上回るこの数々の感動を抱えたままさらに次号へと続きます。一回じゃとても書ききれない。

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ami et soi

Author:ami et soi
小さい頃からバッグが大好きで、とうとう自分でも作るようになってしまいました。

 でも今は、バッグ作りを通して伝えたいことがあります。
 いろいろな想いを、ここに綴っていこうと。

ami et soi  「ともだちとわたし」
並べかえると、わたしのなまえ。

☆作品をちょこちょこ作っていますので「カテゴリ」の「ami et soiの作品」のエントリをご覧くださいませ。オーダーもやります。作品の色違い等も受けられます。

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