FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

時を越えて残るもの

ついこないだ、仕事でお世話になっている職人さんのお宅へお邪魔する機会がありました。

私がサンプルを作った商品をその職人さんのところで生産していただく事になり、その商品の簡単な説明をするため、というのは表向きの理由。


本心は、その職人さん宅で現役バリバリ活躍中の「足踏みミシン」を拝見しに行く!!というのが99%の理由。


もちろん入社したての頃から、ウチの会社の外注で生産を委託している職人さん数件の中でも唯一足踏みミシンで生産をしているのがその方だ、というのは話には聞いていて、すごい衝撃を受けたのはずっと覚えていて。

いつか見に行ってみたいなぁとは思いつつも、なんせその職人さんのお宅は茨城県の牛久市というところにある。




遠っ。




茨城って関東ですけど、確か「北」がつきますよね。







遠っっ。



でも長年思い続けていれば、そういうのって叶うもんです。こうして念願叶って、高速に乗りちょっとしたドライブ気分を味わいながらその職人さん宅訪問、もとい足踏みミシンと感動のご対面へと物語は進んでいったのでした。


2010_09140022.jpg

「となりのトトロ」のさつきとメイのお家のような、何とも趣のあるそのお宅にお邪魔し、仕事場へと足を踏み入れると。


いた!


  2010_09140018.jpg

黒光りし、アンティーク骨董品のような雰囲気さえ醸し出すそのお姿。


当たり前ですがすごい使い込まれてあるにも関わらずまぁなんとも愛らしい、でも凛とした佇まいは一目でフォーリン・ラヴ。


「踏ませてもらってもいいですか!?」


「いいよ~踏めるもんなら踏んでみな」


2010_09140014.jpg

手で回しながら下のペダルを踏んでみようとするも、何故か逆回転。糸が絡まりハイ残念。下糸出して、絡まった糸出してセッティングしなおして。


しかし・・・しかし!


楽しい、楽しすぎる。なんて可愛いんだろう!なんて素敵な体験!!

ロクに踏めないのにそれがなんだか嬉しくて。

でもきっと踏んで進めてみせるぞ、と意気込んで、何度か試行錯誤しているうちに段々コツをつかんできて変則的なリズムではあるけれど「かしゃん・・・カシャン・・・・カシャ・・・」と縫い進めることが出来るように。

やったー!!と感動しながらも、その緩やかで優しいミシンの音にすっかり聞き惚れてしまった私。

なんて・・・ステキ。


足踏みミシン、欲しい・・・・。



しかし、しかしですよ、コレを生産で使いこなすのははっきり言って相当至難の技です。だってつり定規は?細かいもの縫う時はどうすればいいの??ベルトが切れたりしたら換えとかあるのかな??などと、分からないことはまだまだある。不安の方が大きくなる。そして諦めようとする・・・。


でも、でもですよ。

足踏みミシンには足踏みならではの、縫い目の「味」というものが確かに存在するんです。これは足踏みじゃなきゃ出せないよねっていうものが、確かに。


その魅力となんといってもあのヴィジュアル、踏み心地、音、そういうものの価値は私の中ではとても大きい。


ああ・・・悩みます。

私が踏ませていただいたSINGERのミシンは、もうかれこれ70年ぐらいずっと現役で使っているそうです。

アンティーク好きの私には、そんなこと聞かされたらもうイチコロですよ。目もハートになっちゃいますよ。

しかし、つくづくステキな体験でした。生まれて初めてですもの、足踏みミシン踏んだのなんて。


最近思うのですが古いものは悪いものとイコールでは決してないということ。
また、新しいものと良いものもそう。それぞれに良い所と、悪い所がある。その事実は、決して忘れてはいけないと。

もう古いから、時代遅れだから、主流はこうだから、という理由だけで、古いものを捨て去ってしまうことがいつも正しいわけではない。

数は少なくなったとしても、古いものの良さがどれほどまでに価値があるのか、ちゃんと見つめなおして時には残していくことが正しい場合だってある。

ミシンだけではなく、そんな風に思ってしまうことが最近特に多いのでなんだか熱くなってしまいました。

今だって古くても残っているものは、やっぱり色褪せずに変わらずステキだと思えますもんね。
足踏みミシンを体感して、実感できたのは本当に良かった。

今もこうして現役で使ってバッグを作っておられる、
この職人さんに心からの感謝です。



ああ足踏みミシン、欲しいよ・・・。

コメントの投稿

非公開コメント

そっくり

実家にそっくりなのがあるよ。
布用だけど。
おばあちゃん愛用だったミシン。
足踏みミシンって難しいよね!
軽やかに踏んでたおばあちゃんってすごいって思ったもん。
本当にいいものは時代を経て、より魅力が増すものなのねー。

Re: そっくり

うわ~それ大変貴重だよ!きっとまだ使えるんじゃない?


>本当にいいものは時代を経て、より魅力が増すものなのねー。


全くその通りだと思います。人と同じようにモノも成長して、いい味を出していくんだよね。そうなっていけるものって限られてはいるんだけれど。

話には聞いていたけど、君のおばあちゃんは素晴らしい人だったんだねぇ。

No title

私も学校で触れたことはありますよ。

今のミシンは誰にでも使えるようになってるけど
足踏みは年月かけて手なずける必要があり、
ある程度はすぐに縫えるようになると思うけど
きちんとしたバッグになるのが何年先になるか・・・(笑)
ただ使いこなせれば
今のミシンよりも使いやすい面もあるみたい。

ステキですねぇ。気持は分かる・・・。
だんだん使える人いなくなっていくでしょうしねぇ・・・。

Re: No title

ねぇ・・・ステキですよね足踏みミシン・・・

本当は電動とふたつ揃えちゃうのがいいのかな~なんて考えたりもしたけれど、勿論そんな余裕はありませんしww

ちなみにあのミシンは70年物ですってよ!!それで現役バリバリですよ!!そんなの聞いたらねぇ、どうしましょう。
 確かに使いこなせるようになるまでは時間がかかるんだろうなぁって実感しましたけど、なんかそれに挑戦してみたい気持ちも同時に沸き起こってしまったのもまた事実でして。

いや~悩みます・・・。
sidetitleプロフィールsidetitle

ami et soi

Author:ami et soi
小さい頃からバッグが大好きで、とうとう自分でも作るようになってしまいました。

 でも今は、バッグ作りを通して伝えたいことがあります。
 いろいろな想いを、ここに綴っていこうと。

ami et soi  「ともだちとわたし」
並べかえると、わたしのなまえ。

☆作品をちょこちょこ作っていますので「カテゴリ」の「ami et soiの作品」のエントリをご覧くださいませ。オーダーもやります。作品の色違い等も受けられます。

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle
sidetitleブロとも申請フォームsidetitle

この人とブロともになる

sidetitleQRコードsidetitle
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。